個人戦を振り返る。

正直、焦っていた。
ここまでの個人成績は、35敗。チームが星を伸ばしている中で、思うように勝てずにいた。
前回の3日目は、22敗。まずいと思った。みんなが強くなっている中でチームに貢献できていないのではないか。
そう思うと、普段の対局も焦りから手が伸びなかったり、雑な将棋を指して、なかなか勝てずにいた。

悪循環になっていたのだと思う。毎日将棋に触れて強くなりたかった。だけど、それが負担になっていた。
山口絵美菜先生の書かれたコラムに自分を当てはめると、
勝てない焦りと勉強(特に序盤の)していない後ろめたさ
特に序盤の知識があやふや
単純に疲れている
だったのだと思う。

そんな中、twitterでのチームのメンバーとのやり取りの中で、
結果にこだわりすぎずに楽しんで、だけど考えて指そうと思った。

ちなみに去年は4連敗だった個人戦。さて。

1局目
居飛車急戦向かい飛車
序盤は互角と思っていたら、感想戦では相手が指しやすかったとのこと。
なんとか龍と馬を作って攻めるも、カナ駒ではじかれ、攻めをきらされて、負け。
負けはしたけど、きちんと考えられていたので、悲観はしていなかった。

2局目
角換わり相腰掛け銀(ともに5828飛型)
相手が囲いに手数をかけたので、その間に駒を進めることができた。
馬を殺して角金交換できたのが大きく、2枚の角と桂馬で相手の金銀をはがして勝ち。

3局目
居飛車急戦ーノーマル三間飛車
銀を55に繰り出す。
向かい飛車に振り直されて飛車先を逆襲されるも、角桂と銀の交換で駒得。
相手の王様(美濃囲い)が82ではなく、71にいたのが大きく、2枚の馬の働きが大きく、勝ち。

4局目
角換わり相腰掛け銀5828飛型ー6281飛型
序盤は定跡通り。お互いに歩を突き捨てようとするも、お互いに手抜いて一気に殴り合いに。結局は4筋の拠点が生きた形。
終盤は互角かやや自信なしだったが、詰めろをかけたのを相手が見逃して、勝ち。勝てたけど荒っぽくて反省点の残る将棋。

振り返って思うのは、勝つことはこんなにエネルギーを使うのかということ。
普段の対局でも腰を据えて考えなければと思う。
そして、序盤から中盤の入り口にかけて、もっと丁寧に指す癖をつけたい。
対局、棋譜並べ、モバイル観戦(追えていない)。

「考えて指す」。これは高橋和先生に指摘されたことだけど、考えて指すときが将棋で一番楽しい瞬間ではないかと思う。
いい意味で気持ちを切り替えて、最終日に臨みたいと思う。

(まえかく)

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