社団戦一日目 対局後記 - タナカ

初参加から3年目、第28回社団戦が浅草の「産業貿易センター台東館」で開幕しました。

この日の天気は雨。会場についた後にふと、「これまで社団戦の日に雨だったことがあったかな?」などと無駄なことを考えていました。
1年目に比べればだいぶ落ち着いていましたが、それでも、この歳では普段感じることのないような独特の緊張感をわずかに感じ、対局に臨みました。

(会場から見えたスカイツリー)


『開幕局での勝利』
第一局は後手。自分の角交換四間飛車に相手が居飛車の対抗型。
上手い具合に馬を作り、飛車交換をした後に着実にポイントを積み上げて寄せきれた気がします。
いきなり開幕局での勝利。内容的にも「自分、強くなったかも」と思える将棋が指せました。
チームとしても勝ちとなり、言うことなしです。


『外から観戦』
第二局は対局無しのお休み。相手チームとのメンバー表交換や特定メンバーの棋譜取りを行いました。
棋譜を取りつつ他のメンバーの将棋も観戦。
「お?優勢じゃないか?」「あー、こっちは厳しそうだなー」と、外から観ているのもなかなか大変です。
1勝足りず、チームは敗戦。残念。


『最後に悪手を指した方が負け』
第三局は後手となり、相中飛車の戦いに。
第一局で勝利をあげることができたことで気分も良く、指し手が伸びてどんどん攻めるのですが、、、やり過ぎ。
飛車まで切ってしまったのに、攻めが止まってしまいました。
しかし、相手の守りはバラバラで、自分の玉はまだがっちり。
チャンスを信じて耐え忍んでいると、相手に悪手が出て逆転勝利を収めることができました。
後に悪手を指した方がその罪は重くなるというようなことが、確か羽生さんの著書に書かれていたと思いますが、まさにそのような展開となりました。
これですでに2勝。初日にして去年の勝ち星に並ぶことができました。
チームも勝利。


『早すぎる負け』
第四局。
すでに2勝していたことがかえって気持ち悪く、冗談交じりに「もうこのまま気分よく帰らせてくれ」なんてことをメンバーと話していましたが、やはり帰っていればよかった・・・
自分の先手番で相振り飛車になりました。
そして19手目。▲4八銀がよくなかった。
相手が端に狙いをつけているのだから、▲2八銀と上がるべきでした。
一時的に壁になるのを嫌ってしまったわけですが、もっと考よう。
いの一番での負け。チームも1勝足りずに敗北し、悔いが残る対局となります。
チーム内では不利になっても他メンバーの士気に関わるから粘りなさいと言われていましたが・・・
戒めに、その局面図をここに貼っておきます。



最後をきれいに〆ることはできませんでしたが、個人としては十分に満足できる1日にすることができました。
来月の対局でも勝利をあげられるよう、気は引き締めつつも、随所に楽しみながら、将棋の棋力を少しでも上げたいと思います。


(文 タナカ)

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